新型コロナウィルス医療費の旅行保険適用に関する最新ニュース:セブンコーナーズ社

本日(2020年4月28日)、弊社が取り扱っている保険会社の1社である、Seven Corners社は、2020年5月1日から、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関連する医療費や旅行損害費用を保険の適用外とすると発表しました。

この変更が適用となる保険プランは下記の通りです:

  • RoundTrip International
  • Liaison Travel Medical
  • Wander Frequent Traveler
  • Liaison Student
  • Liaison Medical Evacuation and Repatriation
  • Inbound USA
  • Liaison Express

上記の保険プランでは、下記の医療費やその他の費用が保険の適用外となります:

  1. 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に起因するもの
  2. 新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)に起因する新型肺炎に起因するもの
  3. 新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の変異体、もしくは変種に起因するもの
  4. 上記1,2,3のいずれかの可能性または兆しがあるために受けるテストや受診費用などの医療費もしくはその他の費用

なお、この変更の前にすでに保険に加入していた場合は、上記の変更の影響はなく、加入している保険プランの契約通りに、新型肺炎の医療費にも保険適用となります。また、現在加入されている保険期間の終了前に保険を更新すれば、元の契約通りの補償内容で更新できます。

最新情報
Liaison Travel PlusLiaison Student Plus、Wonder Frequent Traveler Plusというプランが新しくできました。これらの、Plusがついた保険プランは、新型コロナウィルス感染、COVID-19の医療費をカバーします。

新型コロナウイルスと旅行保険

新型コロナウイルス(COVID-19、武漢肺炎、新型肺炎)は、国によってはまだ感染拡大が続いており、万が一海外旅行中に感染した場合の検査費用や治療費、入院費、あるいは最悪の事態になった場合の緊急出国または搬送費用などを旅行保険でカバーできるのか、ご心配な方も多いと思います。コロナウィルス関連医療費に対する旅行保険の取り扱いは、保険会社によって異なっており、また、日々変更になっていますので、保険会社からのEメールやウェブサイトでの発表に注意されることが重要です。下記は、6月1日現在の、各保険会社の取り扱いです。新型コロナウィルス関連の医療費、COVID-19の治療費をカバーする旅行保険のページもご参照ください。

Seven Corners社(リエゾントラベル保険リエゾンスチューデント保険インバウンド保険など):従来のリエゾンプランは新型コロナウィルス関連の検査費用、医療費などは、一切カバーしませんが、新たに、リエゾントラベル・プラスリエゾンスチューデント・プラスワンダー・フリークエント・トラベラー・プラスというプランの提供が始まりました。これらの新しいプラン(プラン名に「プラス」が付くプラン)は、COVID-19 の医療費もカバーします。ただし残念ながら、インバウンドUSA保険には、「プラス」プランはありません。

TOKIO Marine HCC社(アトラス トラベル などの短期旅行保険):2020年7月15日以降の購入であれば、アトラストラベルは、COVID-19の医療費をカバーします。ただし、新型コロナウィルス感染拡大が原因となる、旅行キャンセル費用、交通機関の遅延、手荷物の紛失などはカバーしません。カバーするのは、渡航先で新型コロナウィルスに感染した場合の医療費のみです。

TOKIO Marine HCC社(StudentSecure 留学保険):2020年5月15日以降の購入であれば、コロナウィルス感染に起因する医療費もカバーします。ただし、新型コロナウィルス感染拡大が原因となる、旅行キャンセル費用、交通機関の遅延、手荷物の紛失などはカバーしません。カバーするのは、渡航先で新型コロナウィルスに感染した場合の医療費のみです。

IMG社(パトリオット トラベルなどの旅行保険): パトリオット・アメリカ・プラスと、パトリオット・アメリカ・プラチナは、2020年9月1日以降の新規購入であれば、新型コロナウィルス関連の医療費と、COVID-19による死亡の場合の母国への遺体搬送費用もカバーします。これ以外のIMG社の旅行保険(留学保険以外)は、米国CDCがレベル3の渡航制限を出している国や地域で感染した場合にはカバーしません。CDCは2020年3月27日に全世界対象のレベル3勧告を出しています。

IMG社(パトリオット・ エクスチェンジ、スチューデント・ ヘルス・アドバンテージなどの留学生用保険):新型コロナウィルス関連の医療費もカバーします。ただし、新型コロナウィルス感染拡大が原因となる、旅行キャンセル費用、交通機関の遅延、手荷物の紛失などはカバーしません。カバーするのは、渡航先で新型コロナウィルスに感染した場合の医療費のみです。

Global Underwriter社(ディプロマット トラベルなど):短期用(1年まで)のDiplomat Internationalは新型コロナをカバーしませんが、Diplomat Americaはカバーします。また長期用(最低3か月から1092日まで)のプランであるDiplomat LT(Diplomat Long Term)は、米国向けのプランも米国外プランも、COVID-19の医療費、検査費をカバーします。ただし、Diplomat America、Diplomat LTとも、新型コロナウィルス感染拡大が原因となる、旅行キャンセル費用、交通機関の遅延、手荷物の紛失などはカバーしません。カバーするのは、渡航先で新型コロナウィルスに感染した場合の医療費のみです。

Petersen社(The Bridge Plan, International Major Medical, USAway Medical ):新型コロナウィルス関連の検査費用、医療費などは、一切カバーしません。

<注意>
新型コロナ感染、COVID-19の治療をカバーする保険でも、「医学的に必要ではない」とみなされるPCR検査や入院はカバーしない場合がほとんどですのでご注意ください。医学的に必要でない場合とは、発症して医師が必要と認めた場合の検査や入院ではない場合で、出入国、飛行機搭乗、特定の施設への入場などの目的で受けるPCR検査や、無症状でも一定期間の隔離のために要求される入院などです。

海外旅行保険は通常、既往症は適用外です。そのため、新型コロナウィルス感染による医療費をカバーする場合でも、万が一、肺炎治療中に合併症を発症し、その合併症が既往症だった場合、保険適用外となる場合も考えられます。また、渡航制限が出た後に、渡航制限国へ渡航する場合には、旅行保険では新型コロナウィルス感染をカバーしない可能性があります。また、新型コロナの医療費をカバーする保険でも、新型コロナ感染が原因となって起こった旅行遅延やキャンセルの補償はありません。コロナウィルス関連の補償は頻繁に変更になる可能性がありますので、旅行保険を購入される前に、コロナウィルス感染の取り扱い、既往症の取り扱い、および、保険適用外の項目について、よく確認されることをお勧めします。